関節の病気である変形性関節症について

変形性関節症とは、関節の働きが悪くなって痛みや腫れを生じたり、進行すると関節としての働きを失ってしまうような病気です。

関節は骨と骨の継ぎ目部分に存在し、ある程度の可動域を持っています。

骨は硬いものですから、動くことで直接こすれ合うと摩擦も大きいですしスムーズには動きません。

そこで、実際には骨の先端部分は軟骨になっており、摩擦を軽減してスムーズに動けるようになっているのが健康な姿です。

ところがこの軟骨が何かの原因ですり減ってしまうことがあり、こうなると硬い骨が直接当たることで痛みを生じたり、組織を傷つけて炎症を起こし、腫れたりすることになるのが変形性関節症となります。

なぜ軟骨がすり減るのかですが、怪我とかリウマチなど別の病気が原因となるものもありますが、単純に加齢というか老化現象としか思われないものもあります。

つまり、歳をとれば誰でも多かれ少なかれこのような状態になり得るということです。

中でも、股関節や膝関節、足関節といった、体重が大きくかかるような部位で発症しやすいことが知られており、肥満などによって日常的に負担が過大となっていることは原因の一つとみられています。

一方で、では関節に荷重がかかることが全くのマイナスなのかというとそんなことはなく、一般的に運動や体操が健康にプラスであるのと同様、適度な負荷をかけることはむしろ発症のリスクを下げると考えられていますので、何事もバランスが重要です。

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